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●額にじっとりと汗がにじむ。息が切れ、だんだん無口になってくる。何度目かの角を曲がると、青い空と緑の海がきらきらと輝いていた。 ●ここは尾道、立体迷路の町。複雑に入り組んだ山手の路地は、地図を持っていても簡単に迷子になれる。頼りは観光案内の看板と、きれいに整備された石畳の道。駅からロープウエー乗り場まで、お寺を巡りながら東へと進む。 ●青息吐息の観光客と対照的なのは、地元の人たちだ。両手に荷物を抱えたおばあちゃんですら、ほとんど息を乱すことなく坂道を上っていく。観光客と尾道の人の違いは歩くスピードのようだ。地元の人はけっして先を急がない。みんなゆったりと歩いている。 これぞ、『尾道の坂道攻略法』。 ●ようやく辿り着いたロープウエー乗り場の最後の階段を駆け上がると、どこか懐かしい乗り物が待っている。そのシートに座った瞬間、へなへなと腰の力が抜けてしまった。 ●やっぱり、尾道はゆっくり歩いた方がいい。
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絵図・ひのただし 文・ひのしのぶ
読売ライフ広島版2000年5月掲載 (c) 2000, edit CUE 情報は2000年当時のもの |