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●ずらりと並ぶ鈍色の瓦屋根の上をツバメが飛び交い、通りは観光客でにぎわっている。散策マップを手に歩いていると「おかかえ地蔵」の看板をみつけた。願い事を唱えながらお地蔵様を抱え、軽く感じられたら、その願いはかなうというのだ。 ●細く急な坂道を上っていくと、お宮の方から女性の大きな声が聞こえてきた。 「うわぁ、おもいわぁ!」 ●お地蔵様は生まれたての赤ちゃんくらいの大きさで、そんなに重そうには見えない。なのに、女性は持ち上げることができないようだ。 ●ううむ。かわいいお地蔵様なのに、なかなか手強そう。 ●手をあわせて、まず一礼。願い事を唱えて、両手でそっと抱きあげると…。あれっ?なんと、お地蔵様はあっけなく持ち上がってしまった。 ●通りに戻ると突き当たりに町の守り神の「えびす神社」が見える。念のためにここでも、手を合わせた。 「家内安全! 商売繁盛! 神様、よろしくお願いします」
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絵図・ひのただし 文・ひのしのぶ
読売ライフ広島版2000年6月掲載 (c) 2000, edit CUE 情報は2000年当時のもの |